@内作管理は「作業計画立案」「作業指示」「作業実績収集」「作業指示残管理」で形成!
   ◆内作管理システムは大きく4つのブロックで形成されています。
    
・作業計画立案ブロック:先ず、計画立案されている所要量計画データベースの情報を元に、内作品について投入計画にあたる「作業計画立案」を行います。
    
・作業指示ブロック:作業計画立案された情報と、所要量計画DBの情報を使用して、「作業指示」ブロックで作業指示を行います。 
    
・作業実績収集ブロック:作業指示された情報は「作業実績収集」ブロックで実績を収集します。
    
・作業指示残管理ブロック:また、「作業指示残管理」ブロックで作業指示残・進捗管理を行います。

  

 A作業計画立案ブロックには、「負荷山積み処理」「投入計画立案処理」が用意されています。ブロック概要を説明します。

  ◆作業計画立案ブロックでは、生産計画で立案済みの所要量計画情報(品目毎の計画)を元に、作業計画(投入計画)を行うブロックです。
   
 ・負荷山積処理では、所要量計画DB、指示残DB、作業計画DBの情報を使用して負荷山積み処理を行います。
     負荷山積みされた結果を帳票印刷及び、画面問合せを行う事が可能です。
    
・投入計画立案処理では、負荷情報、進度情報、納期情報を確認しながら投入計画を立案し、入力します。
     入力された投入計画は、投入計画帳票で確認する事が可能です。
 
 

 B「負荷山積み処理」は、立案済み又は、立案対象の投入計画情報を元に、負荷山積み処理を行います。
   山積みされた情報は画面問合せ、帳票によって確認出来ます。
  ・
作業計画DBは、既に立案済みの投入計画情報を管理しています。
  ・
所要量計画DBは、所要量ベースで計画された計画情報で、投入計画は未立案の情報です。
  ・
指示残DBは、既にオーダー発効(現場へ指示)された計画情報です。
  ・
作業手順マスターは、品目の作業手順毎の工数を管理しています。
   この工数×品目の生産予定数が、当作業手順での負荷(工数)になります。
  ・
管理ST(標準時間)マスターは、工程(作業場所)毎の、最大負荷等の情報を管理しています。
  ・負荷山積み処理では、計画された計画情報により必要な工数(時間=マスタ基準値×生産予定数)を計算します。
   計算された工数を着手日から納期迄の期間で割り、日当たりの工数を平均化し、作業場所の該当日に山積みします。
  ・負荷山積み表は、工程(作業場所)毎の負荷情報を帳票で印刷します。  
   負荷状況問合せは、山積みされた負荷情報を画面より問合せします。

 

 C「投入計画立案処理」は、負荷山積みの結果を参照しながら投入計画の立案を行います。
   ◆投入計画立案処理では、負荷山積みの結果を参照しながら、投入計画の立案を行います。 
     投入計画の立案は、工程内の作業負荷を考慮しながら、本当に投入(作業)出来る予定を入力します。
   ・
投入計画立案画面では、計画されている作業以外に、試作作業や、設備保守等の予定工数を入力する事が可能です。
    予定工数を入力する事で、開発指示書の発行されていない作業や、詳細作業不明の試作作業を予定に含める事が可能になります。
   ・
投入計画表投入計画問合せは、立案された投入計画を印刷します。
    この情報は、作成した部門では作業予定として確認しますが、他の部門では、次の様な使い方をします。
     *資材部門:部品手配が間に合っているか?の確認
     *生産管理:計画通り投入計画が立案されているか?の確認
     *検査部門:検査予定の確認
     *技術部門:試作予定に図面が間に合っているか等の確認

 

 D作業指示ブロックには「作業指示機能」「作業指示作表機能」が用意されています。ブロック概要を説明します。
  ◆計画済みの「所要量計画DB」及び、「作業計画DB」を使用し、作業指示処理(オーダー発効処理)を行います。
   ・オーダー発効された情報は、作業指示残DBに記憶され、作業残管理の対象となります。
   ・作表機能では、作業指示書等の生産指示を行う帳票を作表します。

  

 E「作業指示機能」には定期指示・随時指示・マニュアル指示が用意されています。
   ◆作業指示機能には、
    ・
定期作業指示処理:日々実行され、着手日が指示範囲に入った情報をオーダー発効します。
    ・
随時作業指示処理:画面より毎回条件を指定し条件に合った情報のみをオーダー発効します。
    ・
マニュアル指示処理:計画に登録されていない作業指示情報を画面より入力します。
    の機能が用意されています。
   ★所要量計画DBは、所要量計算処理で立案された計画が記憶されています。
     投入計画立案を行った情報は、作業計画DBからオーダー発効されるため作業指示の対象になりません。
   ★作業計画DBは、投入計画立案で入力された情報が記憶されています。 
     全ての所要量計画情報が投入計画立案される事は期待出来ない為に、
     投入計画立案を行っていない情報については所要量計画DBよりオーダー発効されます。

  

 F作業指示機能:定期作業指示処理を説明します。
  ◆定期作業指示処理では、所要量計画DB(投入計画未立案が対象)と、作業計画DB(投入計画立案済み)を対象にし、
    本日作業指示しなければ、間に合わない計画について、作業指示を行います。 
    日付の判断は、処理日+固定期間を行い、この期日以前に着手日を迎える計画を対象にします。
     *定期作業指示処理では、製番の属性が進行中(計画中、保留中、中止等の特殊状態以外)の場合、
      着手日を迎えた時点で自動的に作業指示されますので注意が必要です。

 
 G作業指示機能:随時作業指示処理を説明します。
   ◆随時作業指示処理は、定期作業指示を待たずに、指定した条件で所要量計画DB(投入計画未立案品)・作業計画DB(投入計画立案済み)より作業指示処理を行います。
    ・条件指定された情報により、未指示で条件を満たす所要量計画DB+作業計画DBを絞り込みます。
     絞り込んだ結果を作業指示情報として生成処理を行います。 
     また、作業計画済みの情報を一覧表示し、作業指示対象を個別に選択して作業指示を行う画面も用意されます。

  

 H作業指示機能:マニュアル作業指示処理を説明します。
   ◆マニュアル作業指示処理は、計画外で作業が必要な品目、仕様変更(技術指示書)等によりマスターに存在せず
    作業指示が必要となった品目、試作製番等の計画外作業指示に使用されます。
    画面から作業指示情報を入力する事により作業指示データが作成されます。

   


 I「作業指示作表機能」では、作業指示書等の生産指示を行う帳票を作表します。
  ・
「作業指示書」は、社内作業場所に対する指示情報として、作業指示残DBの情報毎に作表されます。
    また、作業が複数日程にまたがる場合、実績を入力する事で分割作業指示書として印刷されます。
  ・
「作業指示一覧」は、当日に指示された作業指示の情報を作業場所別に一覧形式で印刷します。
  ・
「出庫指示書」は、資材部門向けに発行され、資材から作業場所への出庫指示(実績収集)目的で発行されます。
  ・
「品揃え確認表」は、作業場所へ投入する際に必要な部品が用意されているかを確認する為の帳票です。
  ・「現品管理票」は、機番追跡の対象となる品目(製品・半製品・重要パーツ)について作表します。 
    画面から作業指示b呼び出し、各種情報を指定して、1台毎の現品管理票を印刷します。
    現品管理票は、現品標識として、製造工程内に滞留している間、現品に添付しておきます。 
    次工程で、該当品目が投入された場合、当用紙は、投入品目の現品管理表と一緒に管理されるものとします。
  ・
「日報記入用紙」は、作業指示残DBの情報を見ながら、個人毎の日報記入用紙を印刷します。
    作業一覧として作業指示残DBに記憶されている作業指示の中から、当日が作業日となっている情報(着手日〜納期)を印刷します。
    この日報を運用する事で、日報入力も簡単な運用で行われます。

 

 J作業実績収集ブロック概要を説明します。
   ◆作業実績収集処理ブロックでは、内作品に関する実績入力を支援します。
     入力対象として次の実績が有ります。
    ・作業実績入力処理
    ・検査入力支援処理
    ・出庫実績入力/現品投入実績入力処理
    ・個人工数実績入力機能

 
 K作業実績入力処理を説明します。
   ◆作業指示処理で発行された「作業指示書」は、「作業指示一覧表」と一緒に作業場所(社内工程)へ渡されます。
    ・工程の管理者は、作業指示書(作業実績報告、現品票共に)に作業数や投入人員、作業工数等の実績情報を記入します。
    ・オペレーターは、記入内容を確認後、「作業実績情報入力」を行います。 
     分納の場合、「分納伝票」が発行されますので翌日、工程の管理者に渡します。
    ・オペレーターは、「作業実績プルーフ」により入力内容をチェックします。
    ・作業実績入力は、作業指示書に印刷されたバーコードを読みとる事により、画面に作業指示情報(分納時は作業指示残情報)が表示されますので、
     完納なら、工数情報を入力し確認ボタンを押下します。分納の場合、作業実績数欄に今回作業数を上書き入力します。
    ・出来るだけ、作業完了状態で入力出来るように、マスター設定、作業指示の形態を考慮する必要があります。
 
 

 L検査入力支援処理を説明します。
   ◆作業実績情報入力後、検査が必要な品目に付いては、「検査要求リスト」が印刷されます。 
    検査担当は、このリストをもとに検査を行います。
   ・検査終了後、検査担当者は結果を「検査結果情報入力」にて入力します。
   ・検査の必要な品目の判断は、品目マスター上の検査区分により判断します。通常、検査不要,全数検査,抜取検査等の区分により管理されています。
    また、検査区分は、品目の品質の安定により品証部判断で変更する事を可能にするのが一般的です。
   ・検査要求リストには、検査対象で、未検査(検査実績未入力)の作業実績情報が印刷されます。検査終了まで印刷され続ける事になります。
   (注意)内作品の検査指示に関しては、外作品と同じように作業実績を元に検査する方法と、
        作業手順の一環として作業手順マスターに登録しておき、作業の一貫として実績を入力する方法が考えられます。

 

 M出庫実績入力/現品投入処理を説明します。
   ◆現品管理表が添付された品目を上位品目の生産に使用した場合、その現品管理票を保管し現品投入実績入力を行います。 
    これにより重要部品の機番管理が可能になります。

 

 N作業指示残管理ブロック概要を説明します。
   ◆作業指示残管理ブロックでは、作業指示残管理を行う為の問合せ機能・帳票印刷機能を提供します。
    ・作業指示残DBの情報を使用し、作業指示残の問合せ・帳票を提供します。
    ・作業実績明細DBの情報を使用し、作業実績問合せや一覧表等の帳票印刷を提供します。
    ・検査明細DBの情報を使用し、検査結果の問合せと帳票印刷を行います。
    ・出庫実績DBを使用して、出庫指示状況と、出庫実績情報の問合せ・印刷を行います。

  


 O作業指示残問合せを説明します。
   ◆
「作業指示残問合せ」は、指定した条件により作業指示残DBよりデータを抽出し、画面上での問合せを可能にします。 
    ・
「品目別作業指示残一覧表」は、作業指示残情報を品目別・納期別に分類して印刷します。 
    ・
「作業場所別作業指示残一覧表」は、作業指示残情報を作業場所別・納期別・品目別に分類し印刷します。
    ・
「納期遅延レポート」は、納期を過ぎても作業実績が入力されていない作業指示残情報を作業場所別・納期順に印刷します。

  

 P作業実績問合せを説明します。
   ◆
「作業実績問合せ」では、更新済みの作業実績明細DBの情報より画面より指定した条件に従って作業実績情報の問合せを行います。
    ・
「品目別作業実績一覧表」は、作業実績情報を品目別・作業日別・作業指示oに印刷します。
    ・
「作業場所別作業実績一覧表」は、作業実績情報を作業場所別・品目別・作業日別・作業指示oに印刷します。

  

 Q検査実績情報問合せを説明します。
   ◆
「検査実績情報問合せ」は入力済みの検査実績を問い合わせます。 不合格理由等による検索も可能です。
    ・
「検査実績一覧表」は入力済みの検査実績を指定条件により検索し一覧表での印刷を行います。